運転免許の取り方とその仕組み

もしも運転免許を無くしたら

 気付いたら、財布に入れていた運転免許がない! 昨日まで車に入れていたはずの運転免許がなぜかない! 買い物から帰ってきたら、なぜか運転免許がなかった……こうしたケースは実はよくあるようです。意外とこの紛失は多いらしく、毎年何十万件という再交付が行われています。都道府県によって、再交付比率が高いところ、低いところはもちろんあるのですが、運転免許保有者数から計算すると、全国平均では約1%近くの人が再交付していることになります。100人にひとりと考えると、いつ運転免許をなくしても不思議ではありませんよね。ちなみに最も運転免許紛失率が高いのは、沖縄県。2%を越える人が、運転免許を無くしたことがあるそうです。
 運転免許がない、と気付くのは、免許更新の際に、運転免許を捜してみたら、持っていなかったという人が多いようです。普段はずっと持ち歩いていると思い込んでしまい、いつ紛失したのかさえ分からないのだそうです。この場合、運転免許の更新と一緒に、運転免許再発行の手続きが可能になっています。その方法は、単純に免許更新の申し込みと一緒に、再発行の手続きをお願いするだけです。必要になるのは身分証明書、印鑑(認印で可)、顔写真です。たいてい免許センター内か、その付近にスピード写真機がありますので、これは当日でも大丈夫です。また、免許更新と一緒に行う場合は、手数料がかかりません。
 どこにしまったか思い出せない、というような人もいる訳ですから、この再発行手続きのときには紛失届けが必要となる都道府県はあまりありません。(ただし、都道府県によっては紛失届けを求められることがありますので、必要になることもあります。念のため、更新&再発行を行う場合は電話で問い合わせたほうが安心です。)ただ、もちろんどこかに落とした、または盗まれた可能性がある場合は、もちろん警察に届け出る必要があります。悪用されてしまう危険がありますから、面倒がらずにきちんと警察に届け出ましょう。
 免許更新と再発行を同時に行わない、つまり再発行のみの場合は、単純に手数料がかかるだけです。必要なものは、再発行との同時更新のときと同じで、身分証明書、印鑑(認印で可)、顔写真。再発行にかかる時間は通常時間から2時間程度で、免許更新と同時に行う場合は、講習を受けて他の人が免許を受け取るときに、一緒に発行してくれるようです。また、再発行するまではもちろん運転は禁止。再発行だけなら半日もかかりませんから、早めに再発行しておきましょう。